自然な白さの歯に近づけやすく、金属アレルギーを起こす心配がないセラミックの詰め物・被せ物(※)。
(※)セラミックの種類によっては、
歯の白さの再現性に多少劣る素材もあります。
メリットが多い反面、セラミック治療には自費診療&セラミックならではのデメリットも。
今回は、セラミック治療で後悔しないために理解しておきたい「セラミック治療のデメリット」を4つ、ご説明します。
目次
1.セラミックの種類によっては、歯の白さの再現性に多少劣る素材もある
◎従来型フルジルコニアやハイブリッドセラミックはのっぺりとした白さに見えてしまうことも
セラミック治療では、様々な種類のセラミックを用います。中には、歯の白さの再現性に多少劣る素材も。
従来型フルジルコニアは光を透しにくく、歯の白さの再現性に多少、劣ります。
セラミックにプラスチック樹脂(レジン)をミックスして作られたハイブリッドセラミックも、純粋なセラミックと比べると歯の白さの再現性に劣ります。
そのため、上記2つのセラミックの詰め物・被せ物は、のっぺりとした白さに見えてしまうことも。
2.セラミックの種類によっては、詰め物・被せ物の割れ・欠けに注意が必要な素材も
◎ジルコニア以外のセラミックの詰め物・被せ物は割れ・欠けに注意が必要です
セラミック治療で用いるセラミックの中には、それほど強度が高くない素材も。
特に、審美性が高いポーセレンセラミックは強度が100MPa前後であり、詰め物・被せ物の割れ・欠けに注意が必要です。
あまり強度が高くないため、ポーセレンは通常、前歯のセラミックの詰め物・被せ物の外側の素材として用いられています。
ポーセレンのほか、ニケイ酸リチウムガラス由来のセラミックであるe-max(イーマックス)も、適応する歯の部位によっては詰め物・被せ物の割れ・欠けが起きることも。
e-maxは400MPa前後の強度のため、比較的、割れ・欠けを起こしにくいです。比較的、割れ・欠けを起こしにくいのですが、噛む力が強い場合や歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合、奥歯のe-maxの詰め物・被せ物が割れ・欠けを起こすことがあります。
3.ジルコニアセラミックの詰め物・被せ物が原因で噛み合う歯が傷つくことがある
◎ジルコニアの強度の高さにより、天然の歯が傷ついてしまうケースも
現在は、強度が1,000MPa前後でとても丈夫なセラミック「ジルコニア」が普及しています。
ジルコニアは強度が高く丈夫なため、力がかかりやすい奥歯の詰め物・被せ物に用いられることが多いです。通常の噛み方であれば、ジルコニアの詰め物・被せ物が割れ・欠けを起こすことはあまりありません(※)。
(※)ジルコニアの詰め物・被せ物が絶対に
割れ・欠けを起こさない訳ではありません。
強度が高く割れ・欠けを起こしにくい反面、ジルコニアは「硬すぎる」ことによるデメリットも。
ジルコニアの詰め物・被せ物が硬すぎて、噛み合う歯(ご自身の天然の歯)が削られたりひび割れることがあるのです。特に、噛む力が強い場合や歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合は、ジルコニアの詰め物・被せ物による噛み合う歯のダメージに注意が必要になります。
4.思っていたよりも、セラミック治療の費用が高くなってしまった
◎クリニックごとにセラミック治療の費用が異なるため、思っていたよりも費用が高くなってしまうことも
セラミック治療は保険が利かない自費診療です。
自費診療のため、クリニックごとにセラミック治療の費用が異なります。
ネットなどでセラミックの費用の相場をチェックしてはいたものの、いざ、クリニックでセラミック治療を受けてみると、思っていたよりも費用が高くなってしまった…というケースも。
【ご自身が納得した上でセラミック治療を受けることが大切です】
保険のむし歯治療などと比べて、費用が大きめなセラミック治療。
セラミック治療を受けた後に後悔しないようにするためには、慎重なクリニック選びが重要になります。
セラミックの詰め物・被せ物をご希望の方は、まずは、治療を受けるご予定のクリニックのHP(セラミック治療のページや歯科医師の経歴など)を確認しましょう。
クリニックのHPを確認し、今回ご紹介したデメリットを理解して、ご自身が納得した上でセラミック治療を受けることが大切です。ご自身が納得した上でセラミック治療を受けることで、治療後に後悔する事態を避けやすくなります。
– セラミック治療のご相談は大阪府八尾市の谷口歯科クリニックへ –
大阪府八尾市の谷口歯科クリニックでは、セラミック製の詰め物・被せ物によるセラミック治療を行っています。
「銀歯の見た目で悩んでいる」
「自然な白さの詰め物・被せ物にしたい」
など、歯の見た目、詰め物・被せ物のお悩みがある方は当院までお気軽にご相談ください。