小さな子ども(3~8歳頃)が対象の「床矯正」 メリット・デメリットは?|大阪府八尾市の歯医者|谷口歯科クリニック

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小さな子ども(3~8歳頃)が対象の「床矯正」 メリット・デメリットは?


取り外し式の矯正装置(拡大床(緩徐拡大装置))を1日12~14時間以上装着し、歯列を広げながら顎の成長をうながす小児矯正「床矯正(しょうきょうせい)」。


先月のブログでは、床矯正の概容・矯正期間のお話をさせていただきました。


今回は、小さなこども(3~8歳頃)が対象の小児矯正「床矯正」のメリット・デメリットをご紹介します。


■床矯正のメリット


1.矯正装置を取り外し、いつもどおりのお食事・歯みがきを行える

床矯正で用いる矯正装置(拡大床)は取り外し式です。

床矯正中は矯正装置を取り外し、いつもどおりのお食事・歯みがきを行えます。


2.将来、本格的な矯正(小児矯正のⅡ期矯正or成人矯正)が必要になった場合、抜歯をせずに済む可能性を高められる

床矯正では、取り外し式の拡大装置を装着して歯列を広げていくと共に、小さな子どもの顎の健全な成長をうながします。


歯列の拡大+顎の健全な成長により、歯の土台である歯列・顎を適切に広げるのが床矯正の主な目的です。


歯列・顎が適切に広がると、口腔内にスペースが得られます。口腔内にスペースを得ることで、将来、通常の矯正が必要になった場合、抜歯をせずに済む可能性を高められます。


3.矯正後に起きる歯の後戻りのリスクを減らせる

通常の矯正(小児矯正のⅡ期矯正or成人矯正)では、矯正後に起きる歯の後戻りに気をつけなければなりません。矯正後の歯の後戻りを防ぐために、通常の矯正では必ず、保定という処置を行います。


一方、床矯正は歯列を広げながら、小さな子どもの顎の健全な成長をうながす小児矯正(咬合誘導)です。


床矯正では、歯列と顎を適切に広げることで、口腔内のスペースの確保につなげます。口腔内のスペースの確保により、歯列・顎の小ささが原因でかかる後戻りの負荷を軽減。矯正後に起きる歯の後戻りのリスクを減らせます。


4.ブラケット矯正・急速拡大装置と比べて、矯正中に感じる痛みが少ない

床矯正はゆっくりと少しずつ歯列を広げながら、顎の健全な成長をうながしていく点が特徴です。


ゆっくりと歯列の拡大・顎の成長にアプローチするため、強い力をかけるブラケット矯正・急速拡大装置と比べて、床矯正は矯正中に感じる痛みが少ないです(※)。


(※)床矯正でまったく違和感・痛みを感じない訳ではありません。

お子様・症例によっては、矯正装置をつけ始めた頃などに

多少の違和感・痛みを感じる場合があります。


5.通常の矯正と比べて、矯正費がリーズナブルに抑えられている場合が多い

例外もありますが、歯の矯正は原則として自費診療になります(※)。


(※)顎変形症など、国が指定する疾患に当てはまるケース

では、保険で矯正治療を受けられる場合があります。


自費診療のため、歯の矯正は費用が大きめです。マウスピース矯正は全体矯正で数十万円~100万円以上、ブラケット矯正は100万円前後~150万円以上かかることも。


一方、通常の矯正と比べて、床矯正は矯正費がリーズナブルに抑えられている場合が多いです。


ご参考として、当院では、片顎につき70,000円(税込 77,000円)にて床矯正を行っています。


■床矯正のデメリット


1.矯正装置の管理が必要(保護者の方&お子様ご自身での管理が必要)

床矯正では、取り外し式の矯正装置(拡大床)を用います。


取り外し式のため、床矯正中は飲食の度に矯正装置を取り外さなければなりません(水を除く)。


また、飲食で矯正装置を取り外した際は、飲食後、歯を磨くと共に矯正装置を洗浄し、再装着する必要があります。


上記のように、床矯正では、保護者の方&お子様ご自身での矯正装置の管理が大切です。


床矯正は対象年齢が3~8歳頃の小さな子ども向けの小児矯正のため、基本的には、保護者の方がお子様の矯正装置の管理をサポートする形になります。


保護者の方による管理を行いながら、矯正が進むにつれ、お子様ご自身でも矯正装置の脱着&矯正装置の洗浄ができるようになることが望ましいです。


2.多少の違和感・痛みを感じるor発音しにくいことがある

ブラケット矯正・急速拡大装置と比べて、床矯正は矯正中の違和感・痛みを抑えやすいです。ただし、お子様・症例によっては、矯正装置をつけ始めた頃などに多少の違和感・痛みを感じる場合があります。


多少の違和感・痛みを感じる場合があるほか、床矯正では、矯正装置をつけているとき、発音しにくいことも。


なお、床矯正が進むにつれ、違和感・痛みや発音のしにくさは徐々に薄れていくことが多いです。床矯正中、矯正装置の装着を「いつものこと」と思えるようになれば、違和感・痛みやを感じにくくなります。


矯正装置に慣れることで、発音のしにくさも、自然と軽減しやすくなります。


【お子さんの歯並びの乱れでお悩みの方はお気軽にご相談ください】


谷口歯科クリニックでは、未成年のお子様を対象にした小児矯正(0期・Ⅰ期・Ⅱ期)を行っています。


[谷口歯科クリニックの小児矯正]


  • 床矯正(咬合誘導)(0期・Ⅰ期)

  • ムーシールド(0期)


  • インビザライン・ファースト(フェーズ1)(Ⅰ期)

  • インビザライン・ファースト(フェーズ2)(Ⅱ期:12歳頃~)


  • インビザライン(Ⅱ期)

  • ブラケット矯正(Ⅱ期)

(重度の歯並びの乱れに対しては、Ⅰ期でブラケット矯正を行う場合もあります)


お子さんの歯並びの乱れ、口呼吸・舌癖などの悪い癖でお悩みの方はお気軽にご相談ください。


ご相談の際は現在のお悩みやご希望をじっくりとお伺いし、一人ひとりの方に適した「オーダーメイド」の矯正治療をご提案させていただきます。カウンセリング(無料)はWEB/お電話にてご予約可能です。


医療法人 善心会
歯科医師
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