
大切な、歯。
かけがえのない私たちの歯ですが、何らかの原因により、大人の歯=永久歯 を失ってしまうことも。
今回は、年齢別に、どのような原因で歯(永久歯)を失うのか、深掘りしてみましょう。
目次
■年齢別 歯を失った本数
◎40歳以上の方は歯を失いやすい傾向が見られます
以下の表は、年齢別の「歯を失った本数」です。
表をご覧いただくとわかるとおり、40歳以上の方は歯を失いやすい傾向が見られます(40歳以上の方が歯を失いやすい理由については、次の項でお伝えます)。
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年齢 |
失った歯の平均の本数 |
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15~19歳 |
0.0本 |
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20~24歳 |
0.3本 |
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25~34歳 |
0.4本 |
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35~44歳 |
0.6本 |
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45~54歳 |
1.4本 |
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55~64歳 |
3.0本 |
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65~74歳 |
6.0本 |
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75~84歳 |
11.2本 |
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85歳~ |
14.1本 |
■年齢別 歯を失う主な原因
1.15歳以下の方・15~19歳の方は「矯正治療の抜歯」で歯を失うことが多い
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15歳以下の方の約7割
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15~19歳の方の約3割
が、矯正治療における抜歯で歯を失っています。
2.15~49歳の方は「むし歯」で歯を失うことが多い
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15~19歳の方の約1割
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20~24歳の方の約2割
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25~29歳の方の約3割
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30~44歳の方の約4割
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45~49歳の方の約3割
が、むし歯(進行した重度のむし歯)で歯を失っています。
3.40歳以上の方は「歯根破折」で歯を失うことが多い
歯の根っこである歯根が割れたり折れる、歯根破折(しこんはせつ)。
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40~49歳の方の約1割~1割強
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50歳以上の方の約2割
が、歯根破折で歯を失っています。
{神経を抜いた歯は歯根破折が起きやすく、注意が必要}
神経(=歯髄:しずい 歯の神経や血管が通う軟組織)を抜いた歯は血液(歯を保つための栄養)が供給されず、歯がもろくなっていきます。
若い頃や数年~10年以上前にむし歯治療などで神経を抜いた歯は、年齢を重ねると共にもろくなり、歯にダメージが蓄積。40歳以上になり、蓄積した歯へのダメージの影響で歯根破折が起きる… というケースが少なくありません。
上記のような理由により、神経を抜いた歯(≒被せ物をしている歯)で積極的に飴玉や氷、硬すぎるお菓子などの硬い物を噛んでいると、歯根破折が起きてしまう可能性も。
神経を抜いた歯で積極的に極度に硬い物を日常的に噛むことは、できるだけ避けた方が安心です。
4.50歳以上の方は「歯周病」で歯を失うことが多い
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50歳以上の方の約4割~4割強
が、歯周病(進行した中度~重度の歯周病)によって歯を失っています。
{中高年の方は進行した歯周病に要注意}
50歳前後以降、中高年の方は歯周病の進行に注意が必要なケースが多いです。
「中高年になると、突然、歯周病が進行するの?」
いえ、中高年になり、突然、急激に歯周病が進行するケースはあまりありません。
中高年の方が進行した中度~重度の歯周病で歯を失うのは、多くの場合、年齢を重ねると共に、20代などの若い頃からの歯周病が少しずつ進行した結果です。
若い頃からの歯周病が年月をかけて少しずつ進行。中高年になって中度~重度の歯周病で歯を失う… というケースが多く見られます。
上記の歯の喪失データの引用元:
(※)公益財団法人8020推進財団
「第2回 永久歯の抜歯原因調査」(2018)
より引用。
【大切な歯を守るために、セルフケア+歯科医院での定期検診を継続しましょう】
今回は、「年齢別の歯を失う原因」について、お話をさせていただきました。
年齢ごとに様々な原因がありますが、矯正治療における抜歯を除き、むし歯や歯周病が原因の歯の喪失は、日頃のケアの継続によって防ぐことが可能です。セルフケア+歯科医院の定期検診を継続することで、歯を失う事態を防ぎやすくなります。
歯・歯周組織の健康を維持するには、まずは、しっかりとご自身で毎日の歯磨き+歯間清掃(セルフケア)を行うことが重要です。
セルフケアと併せて、歯科医院で定期的に検診を受けることで、むし歯・歯周病の早期発見・早期治療につなげやすくなります。検診の際に行う、定期的な歯のクリーニングにより、セルフケアでは落とし切れない歯垢・食べかすを除去しやすくなるメリットも。
大切な歯を守るために、セルフケア+歯科医院での定期検診を継続しましょう。
